7/14(金)、翠灯舎さんとアーキテクトタイタンさんとおいかぜの3社による、5回目の合同勉強会を開催しました。
今回は「チーミングの基礎」として「メンバーの相互理解によるチーム作りを目指すこと」がテーマです。
講師は、OVERKASTの遠藤哲生さん。
4月の「コミュニケーション」に続き、講師をお願いいたしました。
制作会社・受託会社のディレクターを経験し、現在も「チーム」を率いてプロジェクトを進める遠藤さんから「チーミング」の基礎を学びます。
# 今回の勉強会について、遠藤さんのブログでご紹介いただきました。こちらも是非合わせてご覧ください!
勉強会は、
前半:「チーミング」を理解し、「チーム」を改めて知る講義の時間
後半:他の職種を理解する個人ワーク、「ドラッガー風エクササイズ」と「ふりかえり」で行うチームでのワークの2種類のワークショップ
の2部構成で行われました。
さて、このブログを読んでいる皆さんは、「チーミング」という言葉をご存知でしたでしょうか。
私は運営メンバーの1人として、この勉強会のプログラムを遠藤さん達と詰めていく中で初めて知りました。
それまでは、ざっくりと「チームビルディング」という概念で自分の中で一纏めになっていました。
運営陣や経営陣の中でも定義が曖昧で、最初の遠藤さんへのオファー内容も『「チームビルディング」の勉強会』でした。
今回の講義での言葉の定義となりますが、
【チームビルディング】
チームをより効果的に機能させるために、チームの立ち上げからチームを作っていくこと
【チーミング】
チームに関わる人が主体的にチームを分析、学習し、成長させること / PM、責任者、メンバーなどの役割は無視する
という考えからすると、3社はそれぞれ、会社ないし事業部としてのチームが既に形成されており、チームの立ち上げからチームを作っていく「チームビルディング」を全員が学ぶ必要はありません。
『職種を問わず、チームに関わる人が主体的にチームを分析、学習し、成長させる「チーミング」を学んだ方が今後の業務に生かされるはずだ!』という考えの元、遠藤さんに誰が参加しても分かりやすいプログラムに調整していただきました。
講義では、「チーミング」という言葉を理解し、チームに関する研究やフレームワークを知り、成功している「チーミング」と失敗している「チーミング」を学びました。
前回の「コミュニケーション」勉強会の中でも登場した「心理的安全な環境作り」というキーワードや『成功している「チーミング」とは、メンバー間で相互依存を認め、個人の貴重な知識を重視している』と定義を聴いていると、「個人が持っている貴重な知識を言いやすくなるような快適に過ごせる環境作りが、個の力を高め、チームとしてもレベルアップするんだなぁ」ということが改めて分かりました。
「今の時代は、誰か1人がリーダーシップを取るのではなく、状況に応じたリーダーシップ、シチュエーショナル・リーダーシップを取り、個性の異なるメンバーの優れた能力を発揮されるが重要な時代だ。」と遠藤さんはおっしゃいます。
誰もがリーダーシップをとるという行動は、一見すると難しいことのように思いますが、先に挙げたような「心理的安全な環境作り」が出来るようになると、例え失敗したとしても「また挑戦してみよう」という気持ちが生まれ、失敗を恐れない環境が作れるように思います。
おいかぜもこのような環境づくりを忘れずに、新しいプロジェクトやイベントごとに挑戦し続けていけるように、より改善していきたいです。
ワークショップは、個人ワークとチームでのワークの2種類。
個人ワークは、分野や領域の違いを知るために、違う会社、知らない人とペアになってのワーク。
ポストイットに自分の職務を書き、ペアになった方のポストイットから、その人が普段どんな仕事をしているかという仕事の流れを想像しながら、A4用紙に図や絵やフロー図や△や□などを使って書いていきます。
相手に教えてもらったり、質問するのはNGなので、ポストイットの情報と自分の知識で妄想作業。
その後、相手へ説明し、実際の流れに合っているかを確認し、互いに相違点を説明するまでがこのワークです。
私は、アーキテクトタイタンさんのアシスタントディレクターの方とペアを組ませていただき、
「ディレクターのアシスタントだから…議事録をまとめたりするんですかね。じゃあ、ライティング、文章を書く作業が得意そう!後は、html,cssの知識があったり…ぁ、運用でSNS投稿や管理もされているんですかね。じゃあ、SNSに関する知識があるんだ。制作チームとも繋がるし、クライアントさんと直接やり取りをしたりと、いろんな方を繋ぐような立ち位置で仕事をされているのかな。」
といったように発話をしながら、A4用紙にまとめていきました。(写真は実際にまとめている私です笑)
発話をしながらまとめるって、恥ずかしいことのように思うのですが、これはとても重要な行為なんです。
自分自身にとって、脳内のみで書き起こすよりも、独り言のつぶやきの中から新たな気づきが生まれてきます。
また、発話をしながら自分のことをまとめてくれる相手を見ていると「こういう風に思われているんだ!ぁ〜そこはそういう認識じゃないんだよなぁ。後で答えあわせをする時にお伝えしよう。」と自分でも普段気づかない点に気付かされます。
「声を出して伝えることは、自分にとっても相手にとっても有益でとても大切だ」ということを再認識出来たワークのように思います。
チームでのワークは、チーム内での領域と役割を知り、「ふりかえり」を行うワーク。
おいかぜは、2チームに分かれ、「色々な案件をやっていくチームとして、どのようなチーム作りをしたいか?」という目的を設定し、それぞれのチームでワークを行いました。
このワークの中で個人的に印象的だったこととして、チームメンバーに対する本音が垣間見える「期待」が言い合えれた、ということがありました。
チーム内で目的を決め、「自分の得意なこと/このプロジェクトに対してどう貢献してくのか」と記入し発表した後に、各メンバーに「期待」していることを書いて貼っていくんです。それが上記のような写真。
青いポストイットが自分自身、黄色いポストイットが各メンバーに対するものです。
「この人のこの力には、毎回凄く助けられている。とても有り難いので、今後も継続してほしい。」
「この人のこういうところが素敵なのは分かっている。だから、それを業務でも生かしてほしい。」
など、このワークでは、各々が思っている本音に近いような意見が言い合えれたなぁと思いました。
「ふりかえり」のワークでは、「KPT(Keep,Problem,Try)」のフレームワークを使用した振り返りを各チームで行いました。
上の写真は、私のチームで挙がっていた1コマ。
「よく気付いたね〜」「気付いてたけどここで書かなくてもいいかと思ってたよ」なんて、ワイワイと話が盛り上がる中、遠藤さんが「こういった気付きが挙がる会社は良い会社だと思っていますし、どんどん挙げていってください。」とおっしゃられていました。
当時は深く考えていなかったのですが、このブログをまとめながら、「メンバー間で言い合いやすい環境や関係性が出来ているから、遠藤さんは良い会社だと思ってくださったんだろうなぁ。」なんて思ってしまいました。
ご指摘いただきありがとうございました!
今回の勉強会は、3社合わせて36名が参加。
oikazeCUBEでの開催も考えていましたが、人が入りきらないため、アーキテクトタイタンさんのMTGスペースで開催いたしました。初めてアーキテクトタイタンさんに来たおいかぜメンバーもいて、「街中にこんな素敵なスペースがあるなんて!」と、感動していた者も。
タイタンさん、ありがとうございました!
おいかぜは、WEBチームを始め、プラットフォームチームも含めた10名で参加。
代表・柴田は、経営者という立場なので、ワークには参加せず見守り役として、参加するスタッフを終始笑顔で見守ってくださってました^^
勉強会の後は、席替えを行い、他社のスタッフさんとお話をする交流会を行ったり、
祇園祭で街が人で賑わう中、場所を変えて懇親会を行いました。
普段なかなか話せない方とも交流することが出来、とても楽しい時間になりました。
チームについて根幹から考える、とても刺激的な勉強会でした。
ここで学んだことを、毎日の仕事に活かしていきたいです。
遠藤さん、本当にありがとうございました!
クラ
3社合同勉強会〜チーミング編
2017.09.20.