こんにちは、クラです◎
先日7/16(土)に、翠灯舎さんと合同主催のUX勉強会、UXワークショップ 「ユーザーを知る:インタビュー編」を開催いたしました。
今回はその様子をレポートします。
事前告知でもお伝えしたように今回の会場はamu KYOTOさん。
受講者が入る前の状態。広々した和室でまさに寺子屋スタイルです。
受講者も揃ったところで、いざスタート!
今回の講師は、奥泉直子さん。フリーランスのユーザビリティ&UXリサーチスペシャリストです。
最初の座学では、奥泉さんの普段の業務についての説明も交えつつ、インタビューの秘訣を伝授。
人から何かを聞くためにインタビューする時というのは、
インタビューを行う“インタビュアー”の事前準備も大切で大変ですが、
インタビューに答える“インフォーマント”の方が大変だったり。
「過去の記憶を思い出して、〇〇について語ってください。」って、いきなり言われても“インフォーマント”は動揺してしまいますよね。
そうならないために“インタビュアー”は「場づくり」「舵取り」「深堀り」の3つを大切にしましょう、と奥泉さんはおっしゃいます。
座学で「なるほど、なるほど。」と頷いていてもしょうがないので、いざ演習へ。
机を組み替えて…
対面式でインタビュー演習です。
“インタビュアー”と“インフォーマント”の立場を両方経験しながら、インタビューの難しさを体感しコツを習得していきます。
インタビューは、ほとんどが「はじめまして」の状況でやるもの。皆さん、上手く聞き出せてますか?
「場づくり」の笑顔は大事です。
私達、運営スタッフも裏側でこっそり実施中。翠灯舎の土門さんと私です。
慣れ親しんだ相手ほどインタビューで聞き出してみると、照れくさかったり、新たな気付きがあって面白いですね。
途中に座学を挟み、計4回のインタビューを実施。
アンケートで済む話を聞きだすのではなく、ある目的を達成するために実施するのがインタビューです。
最後のインタビューでは、それぞれがコツをつかめたのか、終始笑顔でインタビューを行えていました。
休憩を挟んで、机を組み替えて…
3人1組のチームを作ります。
次の演習では、各チームごとに「インタビューガイド」を作成します。
「インタビューガイド」とは、インタビューの流れが書かれた“台本”ではなく“チェックリスト”と捉えましょう、と奥泉さんはおっしゃいます。
チェックリスト化する事で、抜け漏れの予防になりますし、時間管理のためのお助けツールにもなります。
また、「インタビューガイド」自体がインタビューを実施する前の段階でクライアントやチームメンバーと目的や用意した問いを共有するための資料となります。
事前の準備をしっかりしておけば、思わぬハプニングがあった時も修正出来たり、「舵取り」のためのツールとして使用出来ますよね。
というわけで、早速各チーム毎に分かれて、「インタビューガイド」づくりです。
UXイベントではお馴染みのポストイットを使って、アイデア出しをしながらまとめていきます。
「インタビューガイド」を作り終わったら、いざ実践開始。
—
・インタビューを行う“インタビュアー”
・インタビューを受ける“インフォーマント”
・“インタビュアー”と“インフォーマント”の様子を記録する“オブザーバー”
—
の3役に分かれます。1人必ずすべての役を体験できるようにローテーション制。計3回のインタビューを行いました。
“インフォーマント”は別チームに出張します。
チーム毎に作成した「インタビューガイド」を元に“インタビュアー”がインタビュー。
“オブザーバー”役の人は、観察者なので口出しをせずに、それぞれの様子を記録します。
ここで注意しておきたいのは、“インフォーマント”が出す回答のメモを“オブザーバー”に任せきらない事。
今回はワークショップだから良いのですが、インタビューをする時は“オブザーバー”役がいない状況の方がほとんど。
なので、実際にインタビューを行う時は、ボイスレコーダーを用意したり「インタビューガイド」を元にメモを取る必要があります。
今回のワークでも、“インタビュアー”はその点を意識しつつ行うのですが、“インフォーマント”を待たせてしまったり、沈黙の時間があったり…
う〜ん!難しいですね。沈黙の時間も上手く「舵取り」出来れば、“インタビュアー”としてレベルアップしていくはず!
そんな各インタビューで感じた事を、1インタビュー終わる毎にチームで共有しディスカッションを重ねて「インタビューガイド」をブラッシュアップしていきます。
何事も回数を重ねる毎に上達していきますよね。各チーム、最後のインタビューでは、満足出来るインタビューが出来ていたようです。
最後の座学は「ヒトの認知特性」について、奥泉さんからじっくり丁寧に解説していただきました。
オススメの本も紹介いただけて個人的に脳内潤いました!
この情報は受講者の特権になりますので、気になる方は是非とも今後の奥泉さんの講座にご参加ください!笑
座学中は、今日1日のワークを通して、各自が疑問に思った事や奥泉さんに質問したい事をポストイットに記入。
これを元に最後のディスカッションタイムに移ります。
お酒やケータリングを交えてのディスカッションタイムスタート!
受講者から集まった意見を翠灯舎の土門さん進行で進めていきます。
ケータリングは、おいかぜのご近所にあるNOTTA CAFEさんに特別に作っていただきました。
美味しすぎてパクパク食べてしまいました。。。いつもありがとうございます!
#NOTTAさんのサイトでもご紹介いただきました!また食べたい。。。
予定時間を少々オーバーしつつ(苦笑)、最後は奥泉さんも受講者の皆さんも白熱したディスカッションタイムになりました。
奥泉さん、受講者の皆さん、長丁場おつかれさまでした、ありがとうございました!
また、会場をご提供くださったamu KYOTOさん、カメラマンとしてお手伝いしてくれた藤本くん、奥泉さんをアテンドしてくださった浅野先生、そして共同運営の翠灯舎さん、お世話になりました、ありがとうございました!
皆さんのおかげで良い勉強会になったと思います。
不慣れで拙いところもありましたが、改善して今後に活かしていきたいと思います…!
今後についてですが、翠灯舎さんと相談の上、新しい動きが出来ればと考え中です。
もしかしたら、次の開催は来年になるかもしれませんが(苦笑)、
また動きがあれば、おいかぜのもろもろやUX KYOTOブログにて告知させていただきますので、どうぞご注目ください!
クラ
【UX勉強会レポート】ユーザーインタビューを学びました
2016.07.29.