【UX勉強会レポート】ペーパープロトタイピングを学びました

2016.04.08.クラ

こんにちは、クラです◎

先日4/2(土)に、翠灯舎さんと合同主催のUX勉強会、UX中級編ワークショップ「構造化シナリオ法・プロトタイピングを活用したサービス開発(全3回)」の中編を開催いたしました。

今回はその様子をレポートします。

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今回はMTRL KYOTOさんの2階畳部屋でのワーク。
ちゃぶ台を囲みながらのみっちり5時間です。

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中級編ワークショップ・中編のテーマは「ペーパープロトタイピング」。
前回作ったシナリオやサービス概要を、どんどん目に見える形に変換していきます。

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まずは「ストーリーボード」の作成です。

前編で作成したアクティビティシナリオを元に絵コンテに起こします。
一つ一つが「ユーザーとサービスが出会うシーン(タッチポイント)」にならなければいけないのがポイント。
タッチポイントを絵と簡単な文章で表現します。
(上は、いつも通りサクサクと絵に起こしてみたクラのストーリーボードです。)

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各チームとにかく描き、このストーリーボードで良いか議論を交わします。

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次は「ワイヤーフレーム」の作成です。

前編で作成したインタラクションシナリオと先ほど作成したストーリーボードを元に、情報を整理して画面設計していきます。
ここでのポイントは、ユーザーの行動や体験に合わせて設計すること。
「TOPページがこう」「下層ページがこう」ではなく、「この人はきっとこんな行動をするから、ここにこの機能があるべきですよね。」という考え方です。

私は普段の業務でかくことはしてませんが、久々に画面設計して楽しかったですし、周りの参加者の皆さんの画面設計のやり方を見ることが出来て勉強になりました。

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この二つのワークを通して、
私達のチームは、「あれ、本当にこのサービスで大丈夫?」というモヤモヤしたものがありました。

このサービスは、ユーザーが求めているものに合ってる?
何度も使ってもらえるのか?
本当に儲かる?改めてマネタイズはどうする?

最初に書いたアクティビティシナリオからストーリーボードにしてみて見えてくる穴。
そしてこのストーリーボードで、本当にワイヤーフレームを起こせるのか…。

そこで浅野先生がおっしゃっていたのは、
「オススメを教えてくれるアプリはダメだ。ユーザーを成長させる、フォローするようなモノにしていかないと。ちょっとした冒険を入れていかないと、何事も成長しないよ。」
という言葉でした。

ちょっとした冒険 = journey

「私達のチームはjourneyが足りないかもしれないですね。じゃあそこを足していきましょう!」
と議論を重ね、どんどんとサービスがシンプルなモノに変容していきました。

話し合いをしながら、
「だったら、ここにこういうボタンがあっても良いですよね。」
と勝手に手が動いて設計図を描いていたので、いつの間にか私がワイヤーフレーム担当に。
他のチームの皆さんは、変化したストーリーボードを修正。

ワークショップという限られた時間の中で、
自分達の共通認識を高める作業が出来た事がとっても楽しかったです。

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ワイヤーフレームが出来たら切ります。

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切ったら一枚ずつ並べて…

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このように模造紙上に画面遷移図を作ります。

付箋でフォローを入れたり、足りないワイヤーフレームを足したり、並べてみる事で、「これはいる」「これはいらない」が見えてきて、どんどんブラッシュアップされていきます。

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完成したら、プロトタイピングツール「prott」への移植。
東京から来られていた産技大の修了生さんからレクチャーを受けて、早速移植作業。

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手書きのワイヤーフレームを撮影して…

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prottへ!

リンクを繋ぐUIや操作感が「学生時代に触った事のあるQuartz Composerみたいだ!」と勝手にはしゃいでいました笑

直感的にサクサクと、アイデアが形になっていきます。
prottのキャッチコピーである「1000の会議より、1つのプロトタイプ。」というのも納得です。
今後の業務で使っていけると良いなぁ、と。

 

というわけで中編はここまで!
とにかく「かく」、そして新しい知識を取り入れた5時間でした。

最終回の後編は「体験プロトタイピング」・4/23(土)の開催です。
街中に出て実際に自分達の作ったサービスを体験してもらうフィールドワーク調査もあり、朝から晩までみっちりコース。
何はともあれ、各チームからどんなものができあがるのがとても楽しみです。

皆様、どうもありがとうございました。
残り1日、どうぞよろしくお願いいたします!

クラ